ヴォーヌ・ロマネ持ち寄りの会~ワインと食の合わせ方
2018/08/22
こんにちは。
夏、真っ只中の香港は毎日暑い日が続いています。クーラーのきいた家にこもりたい気分になってしまいますが、香港では夏の暑さにも打ち勝つ素晴らしいテイスティング会やディナーがとても充実しています。今回は、ヴォーヌ・ロマネ(Vosne Romanée)持ち寄りディナーに行ってきたのでそのことについて書こうと思います。
ヴォーヌ・ロマネとは
世界一有名といっても過言でないロマネ・コンティ(Romanee conti)のあるヴォーヌ・ロマネ村。赤ワインの銘醸地として知られるコート・ド・ニュイ地区の真ん中くらいに位置していて、この村では赤ワインのみで白ワインの生産はありません。土壌は粘土質と石灰質が混じり、エレガントなワインを生み出します。ワイン畑は東南を向いていてたくさんの太陽を浴びることができるので、ぶどうが完熟しワインに膨らみを持たせます。
この村の特級畑は、ロマネ・コンティ(Romanee Conti)、リシュブール(Richebourg)、ロマネ・サン・ヴィヴァン(Romanee Saint Vivant)、ラ・ロマネ(La Romanee)、ラ・グランド・リュ(La Grande Rue)、ラ・ターシュ (La Tache)の6つで、
その中の4つのクリマがブルゴーニュでも珍しいポールモノポール(単独所有畑)です。
フランスで一番小さいグラン・クリュ!
今回は、グラン・クリュのラ・ロマネをメインに1級畑や村名クラスのヴォーヌ・ロマネを飲み比べてきました。どれも個性豊かで一つずつ説明したいのですが、今回はラ・ロマネについて少しご紹介したいと思います。
ラ.ロマネは0.85Haと面積最小のグラン・クリュ(フランスの中でも一番小さい特級畑)で有名なロマネ・コンティに隣接しています。生産数もとても少ないため入手困難な希少価値のあるワイン。長期保存に適していいます。華やかなワインで赤果実の香りはもちろん、トリュフ、なめし革、英語で表現すると Earthy(森の土やキノコの要素を含む)と言った複雑さのある(Complex)素晴らしいワイン。今回試した1997年の色は,
すでにガーネットに近い色で、第3のアロマのEarthyのニュアンスをとても感じ、酸とタンニンがビロードの様に口の中でまろやかに広がる様は、何とも言えない華やかさでした。
ワインに食べたいものを合わせるコツ!
今年アルゼンチンで行われた第15回世界最優秀ソムリエコンクールのひっかけ問題にもありましたが、常に飲みたいワインと食事がマリアージュするとは限りません。そんなときは、調味料を工夫してみると意外とよくマリアージュするということがあります。今回は、中華ディナーとブルゴーニュワインのマリアージュでしたが、中華の豊富な調味料をうまく使うことによりブルゴーニュのワインとも合うことが実感できました。ワインの香りから得られる特徴などをソースに加えたり、調味料を工夫することでよりワインと食のマリアージュを楽しむことができると思います。
「神の雫」から大ファンで続けて読んでいる「マリアージュ」という漫画の中にでてくる「ワイン塩」。塩を赤ワインで煮詰めて作るのですがこれが、万能なんです。白ワインに一見合いそうな前菜にこの塩をかけるだけで赤ワインにも合うようになります。ぜひ、ひと工夫して、一見合わなそうな食材を合わせてみるのも楽しいかと思います。
今回は、ヴォーヌ・ロマネ、ラ・ロマネ、そしてワインと食のマリアーシュの工夫についてでした。
記事はこちら
CAVEに記事を掲載しました。
http://cavewine.net/contents/4984
今日はこのあたりで。
Have a wonderful day☆